中華人民共和国の内陸奥地、キルギスタンとの国境に近いところにカシュガル(喀什)という町があります。日本では新疆ウイグル自治区として、ウイグル族と中国政府の息のかかった漢民族との対立がたびたびニュースになります。
一見すると物騒な町のような気がしますが、実際に訪れるとウイグル族の文化が残っており、まさに異国情緒が感じられたのでご紹介します。
Google Mapより引用
さすがに日本からカシュガルへの直行便はありませんので、私は東京からチェンジュ(成都)へANAの直行便で飛び、数日かけながら成都から同じく新疆ウイグル自治区のウルムチ(烏魯木斉)に寄り、ウルムチからカシュガルへ来ました。
mile de-mile撮影
mile de-mile撮影
カシュガルの空港は国内線のみですが、田舎町の割には外観は立派な空港。町の中心へはタクシーで20分程度です。
mile de-mile撮影
宿泊はカシュガルでは高級ホテルの皇家大酒店です。カシュガルには観光客が宿泊するような中・高級ホテルは数えるほどしかありません。
mile de-mile撮影
町の見どころは宿泊した皇家大酒店やイスラム寺院のエイティガール寺院のある町の北側に広がるウイグル族居住地区です。
車やバスが走る大通りから一筋入ると、レンガや木、土壁で造られた住居が並んだ町が現れます。
mile de-mile撮影
住民の顔立ちが漢民族よりも彫りが深く、イスラム教徒がよく身に着ける帽子を被っている男性や、家のテラスからはカラフルな絨毯が干されているなどイスラム教の雰囲気が漂う町並みです。
mile de-mile撮影
どの家もレンガ塀や土壁には凹凸のついた立派な木製の扉や窓枠が取り付けられているのが特徴です。
mile de-mile撮影
商店には刀鍛冶屋や手作り感のある工芸品、イスラム教らしくヤギの肉を売る店、パンを売る店など日本にはない非日常な光景がみられます。
mile de-mile撮影
mile de-mile撮影
mile de-mile撮影
町の生活道路は石やレンガがはめ込まれていますが、住居地域は車の通行が制限されているのかバイクや馬車が大半で、観光をしている私たちも町歩きが安全です。
mile de-mile撮影
頻繁に道路に車が走るわけではないので、一躍目につくのが路上で遊ぶ子どもたちの姿です。鬼ごっこのように走りまわわっていたり、バドミントンやサッカーボールで遊んでいたり、自転車に乗っていたり、お菓子を食べていたりと数多くの子どもの姿が見られます。
mile de-mile撮影
その子どもの姿に特徴的なのが、比較的カラフルな服装をしていて、特に女の子はピンク色でドレスのようなヒラヒラのスカートを履いていることが多いです。
mile de-mile撮影
また、男の子も女の子も5、6歳くらいの幼いうちは丸刈りの子が多いです。ピンクのスカートを履いた女の子も丸刈りなので、知らないと一瞬男の子かな?と思ってしまいます。
mile de-mile撮影
丸刈りにすることで大きくなってから黒く美しい髪が生え揃うというウイグル族の伝統によるものから、女の子も丸刈りにするようです。
mile de-mile撮影
日本からは遥か遠いシルクロードの中間都市カシュガル。そこは政府や漢民族の浸食を防ぎながら、今なお独自の文化を守り続けている東西の交易地です。
私たちにはあまり馴染みのない新疆ウイグル自治区ですが、そこまで厳格ではないものの、イスラム文化という非日常を味わうことができ、子どもたちも素朴で観光するには実に平和な町。一度訪れてみてはどうでしょうか?
カシュガルへの航空券予約ならSurpr!ceで!
いつもご覧いただきありがとうございます!
これからも応援していただけると励みになります!