フィリピン航空はその名の通りフィリピンを代表するフラッグキャリアで、1941年にアジアで最初に設立された航空会社です。現在日本には大阪、成田、羽田、名古屋、福岡、札幌に就航しています。
首都のマニラやリゾートのセブ島の他、いわゆる以遠権のフライトで大阪↔台北↔マニラの路線を週3便就航しています。
今回はその中の大阪→台北線のビジネスクラスに搭乗してきました。機材はA321と古いものですが、サービスや設備がどのようなものかご紹介します。
mile de-mile撮影
このフライトは大阪を16:15に出発して台北に18:10に到着します。日本と台北には-1時間の時差があるので、フライト時間は約3時間です。
フィリピン航空は3大アライアンスには所属していませんが、フライトによってはANAとコードシェアをしています。ただし、この台北線はANAとのコードシェアではありません。
関西国際空港(以下関空)には出発の2時間45分前の13:30ごろ到着しましたが、その道すがらですでに出発が約1時間遅延することが判明しました。(関空のHPのフライトスケジュールを見たからです)
ANAとフィリピン航空は提携しているのでチェックインはANAのスタッフが行ってくれるのかと思っていましたが、JALのスタッフでした。
すでに、エコノミークラスのレーンには列ができていましたが、今回はビジネスクラス利用なので待つことなくチェックインに進めました。
mile de-mile撮影
ボーディングパスと保安検査場のファストパスとサクララウンジの利用券をもらいました。ANAのマイルを貯めだしたこの10年間、ほぼスターアライアンス系にしか乗ってこなかったので、実はサクララウンジは初めて利用することになりました。
mile de-mile撮影
関連記事:フィリピン航空ビジネスクラス利用でサクララウンジを利用してみた!!
今回空港に早め来た理由として、プライオリティパスを利用して、関空にあるお好み焼き店ぼてじゅうで3,400円まで無料飲食を体験したいと思ったからなのですが、フライト時間が1時間遅延したことでさらに時間を持て余してしまいました。
関連記事:プライオリティパスで関空のぼてじゅうが1人3,400円まで無料!!
免税店やサクララウンジで時間をつぶして、結局17時00分ごろから機内への搭乗開始です。予定通り?約1時間遅れと言ったところです。
mile de-mile撮影
搭乗前は台北にフィリピン航空を利用する人もそれほどいないかと思っていましたが、ゲート前にはそれなりに搭乗者が待っていました。
ビジネスクラスやフィリピン航空の上級会員が優先搭乗できます。この機材は小さいので機内への入口は1ヶ所で、ビジネスクラスもエコノミークラスも同じボーディングブリッジを利用します。
mile de-mile撮影
ビジネスクラスは通路を挟んでそれぞれ2席づつ3列の合計12席と少なくなっています。結果的には12席満席になりました。
ちなみにエコノミークラスは左右3席づつになっています。
mile de-mile撮影
機内に搭乗しますと荷物を収納してさっそく、オレンジジュースやお水のウェルカムドリンクの提供が始まりました。
mile de-mile撮影
座席は短距離線ということもあり、本格的なビジネスクラスのシートではなく、国内線の上級クラス(ANAのプレミアムクラス、JALのファーストクラス)並みで、シートピッチは94cm。窓側の人が通路側の人を気にせず通路に出られるくらいのピッチはあります。
リクライニングは120度倒れます。シェルシートではないので、リクライニングすると後ろの人の足元が少し狭くなります。
シート周りの設備としては、パーソナルシートモニターは無く各人にi Padとイヤホンが配布されます。映画や音楽などのエンターテイメントや航空路などを示したフライト情報はこのi Padで操作して楽しみます。i Padが配られるのは初めてです。
mile de-mile撮影
もちろん機内Wi-Fiはつながっていますので、到着後の現地情報や観光などについてネットサーフィンすることができます。ただし、You TubeやGoogle Mapなど重いサイトは通信速度が遅いのでほぼ使えません。
mile de-mile撮影
電源はUSBポートが座席についていますので、スマートフォンやタブレットの充電も可能です。電気コンセントはありません。
mile de-mile撮影
スリッパはふかふかしたフィリピン航空のマークが入ったものが座席前ポケットに入っています。
mile de-mile撮影
お手洗いは前方にあり、標準的な飛行機のお手洗いといった広さで、乳液やマウスウォッシュが備えつけられていました。
mile de-mile撮影
機体は結局17:45ごろ関空の滑走路06Rから離陸しました。
離陸後50分ほど経ったころから夕食の提供が始まりました。まずフランスパンに魚のアジの酢漬けとクリームチーズが乗った前菜と飲み物が出されます。
mile de-mile撮影
飲み物はアサヒ、ハイネケンなどビールやカクテル、ジン、ウォッカなどのお酒の他、オレンジジュースやトマトジュース、コーラやジンジャーエールなどのソフトドリンクなど、種類豊富に揃っています。
mile de-mile撮影
続いて、メインディッシュは和食と洋食から選択でき、この日の和食はすき焼き、洋食はビーフシチューでした。
mile de-mile撮影
私は和食を選択。すき焼きの他、玉子焼きや焼き鳥、梅そば、味噌汁、お饅頭、お漬物がお弁当のようにお膳で出されました。
mile de-mile撮影
おそらく関空のケータリングサービスで作られたものだと思いますが、大変おいしかったです。
ビジネスクラスなのでスペースとしてもゆったりと食事をすることができたのですが、ただこの日はフライトコンディションが不安定で、シートベルト着用サインが点灯するほど食事中小刻みな揺れが継続したのが残念でした。
食後はハーゲンダッツアイスクリームが提供されました。やはりハーゲンダッツはアイスクリームの中でも少し格別ですね。
mile de-mile撮影
食事が終わるころには機窓も暗くなり、沖縄県に入るころで残り1時間20分ほどです。機内も少し暗くなり眠気が襲ってきました。
目を覚ますと石垣島の北を飛行しておりほどなく、台湾に入るところでした。
台北の北東から島に進入するころには、シートベルト着用サインが点灯し、左手の眼下に台湾の人家の明かりが見え始めました。
台北桃園国際空港の滑走路05Lへ着陸したのが現地時間19:30ごろでした。もう日はとっぷりと暮れています。
ビジネスクラスから順にボーディングブリッジを使って降機していきます。降機の際は日本の航空会社のように厳格に機内のカーテンで仕切ってビジネスクラスの乗客から降ろしてくれるということはありませんでした。
海外の航空会社ではそこはアバウトなことが多いです。
到着時刻がラッシュと重なったのか入国審査を並び始めてから済ませるのに約1時間かかり、預けた荷物をピックアップするころには21時前になっていました。
パスポートコントロールのブースの数はそれなりにあるのですが、作業が緩慢なのか、かなり時間がかかったので、そこは改善してもらいたいところです。
mile de-mile撮影
運賃が高額なビジネスクラスはなかなか乗る機会がありませんが、短距離線なら比較的リーズナブルで乗ることができます。
今回の台北往復は運賃の他、燃油サーチャージやその他税金を含めて1人62,410円でした。
フィリピン航空確認メール
運賃が高騰した2019年のGW中のフライトでしたので、これぐらいは覚悟かなというところです。ちなみに2019年1月に購入しましたが、前年の12月に調べた時には同じ時期のビジネスクラスでもう少し安い運賃が残っていました。
ビジネスクラスのサービスとしては短距離線でしたので、ものすごく手厚いものとは言い難いですが、フライトコンディションの悪い中、短い時間でしっかりとしたサービスをしてもらえたと思います。
台北へそしてフィリピンへはぜひ、フィリピン航空のビジネスクラスを利用してみてはどうでしょうか?
いつもご覧いただきありがとうございます!
これからも応援していただけると励みになります!
★のクリックよろしくお願いします!