旅行代金が暴騰した2019年ゴールデンウィークが終わったのもつかの間、6月以降出発の燃油サーチャージの値上げを各社発表しております。
これからの夏休みの航空券にも影響してくるところです。
Surpr!ceホームページより引用
そもそも燃油サーチャージとは航空機用燃料の急激な高騰により、運賃では燃料代が賄えない時に運賃とは別途徴収する追加代金のようなものです。
アジアの燃油サーチャージはジェットエンジンの成分であるケロシンのシンガポール市場での価格動向に左右されます。
そのケロシンの価格はおおむね原油価格に連動していて、アメリカによるイランへの経済制裁から石油供給懸念が発生し、2019年1月ごろからの原油価格高騰が見られることが原因と思われます。
そういえば、自動車のガソリン価格もこのところ上昇していますよね。
4~5月発券の航空券にかかる燃油サーチャージは前年12~今年1月のケロシン市場の2ヵ月平均から決まっていきます。
そのケロシン価格の平均値によって燃油サーチャージの金額が決まっていきます。
JALではわかりやすいようにA~Iまで名前を付けて9つのゾーンに分けています。
今回の変更はゾーンB→ゾーンCへの変更です。
横軸はケロシン価格の2ヶ月平均値。
JALホームページより引用
ではどの程度値上げがされる予定かというと、インターネット旅行予約サイトSurpr!ceのまとめでは、アジアで往復最大4,000円の値上げ、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアで往復最大7,000円の値上げとなっています。
◆アジア
Surpr!ceホームページより引用
◆ヨーロッパ
Surpr!ceホームページより引用
◆アメリカ
Surpr!ceホームページより引用
◆太平洋、オセアニア
Surpr!ceホームページより引用
Surpr!ceは格安航空券予約サイト。お得なクーポンも頻繁に配布します。
同じ日本発でANAとJALを個別に見ていくと、どちらもその金額は足並みをそろえて同じになっています。
◆ANA
ANAホームページより引用
◆JAL
JALホームページより引用
今後の見通しとしても、産油国であるイランへの制裁やベネズエラの経済不安から原油価格はしばらく上昇或いは高止まりが予想されるため、燃油サーチャージもゾーンCから上のランクに上がる可能性も十分あります。
夏休みまであと3ヵ月を切りました。ゴールデンウィークのことを考えると、手配は早い方が良いと思われます。
飛行機旅行を検討、計画されている方は燃油サーチャージが上がらないこの5月中に航空券の予約、決済を行ってはどうでしょうか?
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